2018/07

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子供の頃、今でもですが化石の家は貧乏でした。

でも当時は百姓を除き殆どが貧しかったんでしょう。

その貧しき家の主、即ち化石の父親は山形県米沢の出身で酒は飲まない博打はしない女は買わない、今考えると仏様みたいな人でした。

聞いた話ですが、それと言うのも親父の父親が正反対の人で親父が子供の頃家を捨て行方不明になったと・・・

本来なら米沢の大きな味噌問屋の次男坊だったんだけど、そこから貧乏神が付いて回り化石から見たら不幸な人生を過ごしたように思えます。

 

尋常小学校を出て、魚屋へでっち小僧として働き、小金を貯め、結婚してからは軍事産業で職工さん、飲まず食わず働き、そこそこの金を貯めたら終戦で紙屑同然となり、生活の為家でポンせんべいなどを作り日々を支え、その後ある大手の車部品製造会社のショックアブソーバーを作るラインで臨時工として採用され、自動車産業の進捗に合わせ徹夜をしながら頑張った結果正式社員として採用されました。

その時は40歳近くになっていたと思います。

当時小学校1,2年だった化石は会社の慰安旅行、ミカン狩りに小田原?方面に連れて行ってもらい、帰りにどこかの駅ではぐれ泣いていたところを駅員さんに保護され、親父がすっ飛んで迎えに来てくれた情景が今でもはっきりと覚えています。

 

中学の頃不良同士の喧嘩で年上の人間ともみ合っていたところ、親父が体を張って割って入り収めようとした事。

 

化石は何故か非常に悪字なのに、何千人もいるその会社の中で表彰があるとその表彰状を書かされていた程字が綺麗、そのくせごますりが出来ない為職工としての技術は優れていたが万年平社員。

 

化石が高校を卒業し就職のため面接をされた時、「尊敬できる人間は?」と質問され迷わず「中学校の担任と親父です」と胸を張って言えた程、生き方は大変綺麗な人でした。

 

化石が26歳で会社を設立し、程なく親父が55歳で定年、その後は嘱託として6割位の給料で働いていたが、その会社の定年が親父56歳の時から60歳に延長、58歳の時に工場が浜松町から相模原に移転するとのこと。

その時化石は「もうそんな会社辞めてウチの会社の社長になんなよ」と言ってウチの会社に来てもらう事にしました。

 

当時会社は世田谷の深沢有り、電車で言うと新小岩から自由が丘迄2時間かけて通ってくれました。

でもその活力になったのは孫に会いたいからで・・・・

そして事務所を浜松町に移転し社長として暫く仕事を手伝ってもらいました。

 

どこかのセールスが来て社長社長と言われ売り込まれると買ってしまう事が度々あり、当時卓上電卓でレシート見たいのが印刷される製品を18万位で買ってしまいました。

その時はさすがに文句を言ってしまいましたが、今考えると化石がお客様の所に行って一生懸命商いしていて断られたらと、化石とそのセールスがだぶって考えられたものと思います、優しい親父だったんです。

 

62、3歳の時一緒に招待で台湾へ行きました。

当時の台湾旅行は大体が買春旅行で、夜その手の店に行き女の子に話を付け親父の部屋に行かせました、夜中にその女から電話が掛かり「どうしても要らないと断られた、貴方何とかして下さい」と・・・結局やり手婆に連絡し金を返してもらいました。

一度位他の女性とHさせたかったのだが徒労に終わり、親父が死んでからお袋にその話をしたら複雑な顔をしてたっけ(笑)

 

化石はバツ1です、前妻も今の妻も両親には大変可愛がられた、故に前妻と離婚する事になった時は子供たちにも済まないと思ったけど、本来なら前妻と老後を見るつもりでいた、又それを望んでいたにもかかわらず離婚した為、叶えてあげられない老いた両親に心から申し訳なく詫びて過ごしました。

 

晩年は目と耳が悪く好きな読書も出来ず、TVもままならない状態でしたが約6年前転んでベットにぶつかり胸の骨を折って肺を傷付けそれが原因で93歳10カ月の人生に別れを告げ旅経ちました。

それも入院2週間で・・・子供たちに殆ど迷惑をかけず多少の財産を残し、だったらもっと贅沢すれば良かったのに、死ぬまで質素な親父でした。

兄貴とも相談し、親父はケチじゃないぞと知って貰う為に精一杯の葬儀を行いました、そんな事じゃ親父への恩は返せないけど・・・・・有難う、おとうさん、本当に有難う。
 

貴方は素晴らしい人でしたと尊敬しますが、同時にもっと楽しい人生を送れなかったのか?送らせてあげられなかったのかと悔みばかりが残ります。



死んでからもう直ぐまる6年になる、月日が経つのは早い!!
孝行したい時に親は無  本当だよなぁ〜 合掌

 

 


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